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AEDの使い方と注意点まとめ

公開日:2024/09/24   最終更新日:2024/10/15

AEDの使い方
ここでは、実際にAEDに触れたことがない、見たことやなんとなくの知識はあるけれど使い方が分からないという方のために、AEDの使用手順や注意点などをまとめていきます。

AED使用の手順

まずはAEDをどのように使用するのか、その手順について見ていきましょう。

①電源を入れる

まずは電源を入れましょう。本体に電源ボタンが設置されているもののほかに、蓋を開けると勝手に電源が入るものもあります。

②電極パッドを貼る

続いて救助する方の衣服を開け、肌に直接胸パットを貼り付けます。貼る場所についてはパッドに絵柄が記載されているのでそれを参考にして貼り付ければOKです。基本的には2つのパッドで心臓を挟むような位置になります。

③心電図の解析を確認

パッドを貼ったらコネクターを挿してパッドと機械を繋げましょう。機種によっては初めから繋がっているものもあります。繋がると自動的に心電図の読み取りがスタートし、処置が必要かどうかを判断してくれます。

この際誤作動や除細動をおこなう場合に感電する可能性があるため、自分や周囲の全ての方が患者に触れていないように注意しましょう。

④心停止の場合、ショックボタンを使用

処置の必要がある場合はアナウンスが流れるため、ショックボタンを押して処置を行います。万が一処置不要の場合はショックボタンを押してもAEDは動作しません。ショックボタンを押す場合は、誰も患者に触れていないことを必ず確認してください。

その後は指示する音声メッセージが流れるので、それに従って胸骨圧迫などの処置を行います。2分経過ごに再度心電図の読み取りをおこなってくれ、もう一度処置の必要があるとアナウンスが流れたらショックボタンを押します。

初めて利用する場合は不安が多いかもしれませんが、アナウンスでしっかりと動作を誘導してくれるので冷静になりそれに従っておこなえば問題ありません。

使用時の注意点

ここまでご紹介したのは基本の使い方になりますが、患者さんは多種多様なので注意しなければならない点もいくつかあります。

①貼り薬が貼られている場合…

パッドを貼り付ける部分に湿布や鎮静薬などの貼り薬がはられている場合は、必ずパッドを貼る前にそれらを剥がす必要があります。貼り薬の上からパッドを張ってしまうと、電気ショックをしても効果が弱まってしまうことや火傷になってしまう可能性があるからです。

貼り薬の残っている薬剤もその原因になってしまう可能性があるので、剥がしたら布などを使って拭き取りましょう。拭き取り布などはAEDのレスキューセットに入っている場合もあるので確認してみてください。

②胸が濡れている場合…

パッドを貼り付ける胸部が濡れている状態の場合も、十分な効果を得られないことが考えられます。これは、電気が体の表面にある水に伝わり流れて行ってしまうため、心臓へのショックが上手く伝わらない可能性があるからです。

しっかりと水分を拭き取った状態でパッドを貼り付けてから処置を行いましょう。AEDのレスキューセットには水を拭き取れる布が入っているのが基本なので、それを利用するか万が一ない場合は手持ちのハンカチやタオルなどで拭き取ってください。

③体毛が濃い場合…

胸部の体毛が濃い場合も、パッドが肌に密着しない可能性がありAEDの十分な効果が得られない場合がります。さらに、スパークという現象によって着火する可能性もゼロではないので、万が一胸毛が濃い患者さんの場合は除毛をしてからパッドを貼り付けましょう。

こちらもAEDレスキューセットの中にカミソリが付属していることが多いので、そちらをで剃毛することができます。

④金属製品を身に着けている場合…

アクセサリーなどの金属製品を身に着けている場合も注意が必要です。ネックレスやペンダントなどパッドを貼り付ける場所の周辺に金属製品があると、電気ショックの効果が薄れるだけではなくスパークの危険性があります。
すぐに外せそうな場合は普通に取り外してから処置をすれば問題ないですが、すぐに取り外せなさそうな場合はレスキューセットに付属しているハサミで切って外しましょう。パッドに接触さえしていなければ問題なので、接触しない位置や長さの場合はAEDの使用を優先させましょう。

⑤女性の場合…

AEDを使用する際には、電極パッドを肌に直接貼らなければなりません。そのため、傷病者に対する配慮も必要になります。

患者が女性の場合は、同性の方が手当てをしたり姿を隠すように治療を行いましょう。余裕のある方は、電極パッドの上からタオルや上着で肌の露出をふせぐとよいかもしれません。

⑥小児の場合…

傷病者が小さな子どもの場合には、専用の電極パッドを利用しましょう。万が一成人用のものしかない場合は、
なるべくパッド同士を近づけないように貼り付けてください。パッドがくっついた状態でAEDを使うと、皮膚にやけどを負ってしまう可能性があります。

⑦ペースメーカーなどが埋め込まれている場合…

患者さんがペースメーカーを埋め込んでいる方の場合は、それを避けて貼り付ける必要があります。心臓の上部の皮膚下に植え込まれている場合が多く、5センチ程度の楕円形に近い形をしています。

そのため胸に硬いコブ状の出っ張りが見えるはずなので、それを避けて貼り付けましょう。AEDによってペースメーカーなどが壊れてしまうことを心配する方もいますが、多くの場合はペースメーカーなどの機器が上手く動作していないために心肺停止となっています。電気ショックを必要とするかどうかはAEDが判断してくれるので、まずはパッドを貼り付けて動作させてみましょう。

  • AEDはまず使用する必要があるかを知らせてくれる
  • 音声メッセージが流れるので使用はそのとおりに行えばOK
  • 貼る部分についていくつか注意点があるので知っておくことが大切

AEDの備品はそろえておこう

いざという時にAEDを使えるようにするには、どうすればよいでしょうか?それは、「備品をそろえておくこと」です。

AEDは命にかかわるものですから、本体だけでなく備品も忘れてはいけません。こちらでは、特に準備してほしいAEDの備品について紹介していきます。

①予備の電極パッド

AEDと患者をつなぐ電極パッドですが、必ず予備の分も用意しておきましょう。通常は1~2年で取り換えるのが目安です。古いものを使い続けてしまうと急な故障が起きたり、うまく電流が通らない可能性があります。

②バッテリー

AEDのバッテリーは4年が限界といわれています。AEDではバッテリーの残量が少なくなると
サインが現れますが、いつなくなるか分かりません。

このような状況に備えるため、定期的に点検をしておきましょう。バッテリーの価格は4~5万円と少し高めですが、万が一のために予備を用意しておくのも一つの手です。

③収納ケース

収納ケースを用いた整理整頓は、素早くAEDを取り出せるかに大きく関係しています。収納ケースにはさまざまな種類があり、どれを選ぶべきかがとても重要です。こちらではそれぞれの特徴を紹介します。

自立式:街中で最も見かけるタイプです。ほかのタイプとは異なり、好きな場所に設置できる強みがあります。

壁埋め込み式:30㎝ほどのボックスを壁に埋め込むことで、室内に収納スペースを確保するタイプです。価格は30,000円と比較的安価で入手することができます。

壁かけ式:ケースの大きさは埋め込み式と同じですが、取り付けの工事を自力で行うことができます。AEDのスペース確保に悩んでいて、費用を抑えたい方におすすめです。

点検に関して

AEDはいざという時に使用できるよう、日ごろからしっかり管理しておきましょう。厚生労働省ではAEDの管理について啓蒙しているので、これを遵守しましょう。
内容を簡単にまとめると

・AEDのインジゲータを日々、確認と記録をする
・消耗品の確認(パッドの使用期限、バッテリの残量等)
・耐用期間の確認(耐用期間を過ぎたものは速やかに更新)
・廃棄や譲渡時の連絡(AEDは酵素管理医療機器、特定保守管理医療機器)

バッテリーや部品などは正常に動く期間が決まっています。設置してから年月が経過しているものは、使用期限が切れていないか確認しましょう。
AEDには正常に動くか確認するためのインジゲータが付いているので、日常点検で確認・記録をしておきましょう。消耗品には交換時期がわかるように表示ラベルをつけましょう。
この表示ラベルは製造・販売会社から提供されます。表示ラベルに従って、使用期限がきたら交換しましょう。
日々の点検が難しい場合は管理を委託することも可能です。またAEDは製造・販売会社が設置場所を登録・管理しています。
設置しているAEDを破棄したり、譲渡する場合は必ず製造・販売会社に連絡してください。

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管理人紹介

管理者
はじめまして。私は、40代商社勤めのサラリーマンです。以前、勤め先の社内でAEDの処置が必要な急病人に遭遇したことがあります。しかし当時の私はAEDに対する知見がほとんどなく、設置個所や使用方法などが分からず、急病人を目の前にしながら何もできませんでした。その苦い経験から、以前の私のようなAEDに対する知識があまりない人にもAEDについて広く知ってほしいと思い当サイトを立ち上げました。

当サイトでは、数あるAEDリース・レンタル会社の中から、手厚いサポートを受けられる会社や口コミ、評判の良い会社を厳選して紹介しています。独自に調査した情報をもとに作成していますので、比較・検討の材料にぜひご活用ください。

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