AEDの設置場所は?認知されやすい場所に置こう!
AEDを設置していると、突然死が起きた際でも、スムーズに応急処置ができます。そのため、AEDの設置を考えている方も多いのではないでしょうか。しかしAEDを設置した場合でも、認知されていないと使用されることはありません。そこで今回は、AEDを設置する際におすすめのポイントや条件、認知されるための方法を紹介します。
もくじ
AEDのおすすめの設置場所
突然死は、時間の経過と共に救命の可能性が下がっていきます。日本では、119番の通報があってから現場に到着するまで、約9はかかるといわれています。
突然死が起きた場合は、救急車が到着するまでの間、応急処置をしておくことが重要です。AEDを設置しておくと、応急処置もスムーズに行え、突然死から救命できる可能性を高められます。
しかし、AEDの除細動の成功率は、1分経過するごとに約10%低下するといわれています。そのため、AEDは突然死が起きてから1分以内に用意できる場所に設置することが望ましいです。
そのほか、スポーツセンターや銭湯など、心停止のリスクがある場所にも、設置するといいでしょう。
AEDの設置場所として必要な条件
AEDの設置は、人の命を救うことにつながります。しかし、設置している場所が悪いとスムーズに使用できません。AEDの設置を考えている場合は、次の条件を満たしているかを確認しておきましょう。
設置していることがわかる場所
AEDを設置したとしても、どこにあるのかわからないとなると、すぐに用意できません。そのため、AEDは誰でもわかる場所に設置することが大切です。誰でもわかりやすい場所として、建物の出入り口の付近や普段から目に入るような場所が挙げられます。
また、万が一場所がわからない場合でも、簡単に説明できる場所に設置しておくと、すぐに見つけられます。目立つ看板の下など、誰でも取りにいける場所なのか、設置する際は意識するといいでしょう。
いつでも利用できる場所
AEDは、いつでも持ち運べる場所に設置することが重要です。たとえば、休日は閉館している公共施設や学校の中にのみAEDを設置してしまうと、休日に屋外で突然死が起きた際に対応できません。
そのため屋内にAEDを設置する際は、誰でも入ることのできる場所なのかを考える必要があります。万が一、誰でも入れない場所である場合は、玄関前などの屋外に設置することを考えましょう。
AEDをすぐに用意できる場所
AEDの除細動の成功率は、1分経過するごとに10%低下するといわれています。除細動の成功率を上げるためにも、最低でも5分以内に使用できる場所に設置することが望ましいです。
たとえば会社のオフィスが高層な場合は、玄関にだけ設置してしまうと、AEDを取りに行くのに時間がかかってしまい救命率が低下してしまいます。そのため、各フロアに一台ずつAEDを設置することが望ましいでしょう。
また、道路などの直線距離の場合は、300メートルの間隔でAEDが設置されていると、5分以内に現場へ戻ることが可能です。事前にAEDマップを確認し、300メートルの間隔で設置できているかも確認しておくといいでしょう。
メンテナンス・マップへの登録も忘れずに
AEDを設置した場合でも、第三者の方が利用できるようにしておかないと意味がありません。したがってAEDの位置が確認できる「AEDマップ」に登録しておくのがおすすめです。
また、いざというときに備え、AEDがうまく作動するのかメンテナンスも行う必要があります。AEDマップとメンテナンスについて詳しく解説するので、設置を考えている方は、目を通しておきましょう。
AEDマップについて
AEDを設置した場合は、AEDマップへの登録が推奨されています。AEDマップに登録することで、第三者の方がAEDの位置を確認できるようになります。
すぐにAEDを見つけられ、除細動の成功率を上げることが可能です。行政からも届け出への協力申請が出ているため、必ずAEDマップへの登録は行っておくようにしましょう。
AEDのメンテナンスについて
AEDは医療機器のため、定期的にメンテナンスをする必要があります。万が一メンテナンスをしなかった場合、いざというときにバッテリー切れや消耗品が交換されておらず上手く作動しないことが考えられるのです。
AEDの状態は、設置場所や使用頻度などが大きく影響を受けます。そのため定期的にメンテナンスを受けるようにしましょう。また、耐用年数が過ぎた際の対応についても確認しておくといいでしょう。
AEDは、突然死から救命するためにも、必要不可欠な医療機器です。人が多く集まる場所や突然死が起きる場所には、万が一のことを考え、必ずAEDを設置しておきましょう。
また、AEDの除細動の成功率を高めるためには、すぐに用意できる場所に設置しておくことが大切です。誰でもAEDの設置場所を把握できるよう、必ずAEDマップには登録しておくようにしましょう。そして、いざというときに作動しないことを避けるためにも、定期メンテナンスを忘れないようにしてください。