突然死はどうして起こるの?AEDの重要性も解説
ついさっきまで元気だった人が急になくなる突然死は、ほとんど前兆がありません。そのため、事前に突然死が起きる原因や対策方法を知っておく必要があります。また身近な環境で突然死が起きた場合は、AEDでの応急処置がとても重要です。この記事では、突然死の原因や対策方法、AEDの重要性について解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
突然死の原因は?
突然死は、循環器系の病気と脳血管系の病気が原因で主に起きます。ではなぜ、循環器系の病気や血管系の病気で突然死が起きるのか?詳しく見ていきましょう。
循環器系の病気について
循環器系の病気の中でも、とくに心筋梗塞は突然死のリスクが高いといわれています。心筋梗塞になると、心停止の一種である心室細動が起きるため、半数以上の方が1時間以内に死亡するといわれているのです。
心筋梗塞は前兆として、胸痛や胸焼けなどが挙げられます。しかくどれもわかりにくく、なかなか防げません。そのほか、突然死が起きる原因である循環器系の病気は、愚生脈や肥大大型心筋症なども挙げられます。
脳血管系の病気について
突然死が起きる可能性がある脳血管系の病気は、出血性脳血管疾患と虚血性脳血管疾患です。出血性脳血管疾患とは、脳の血管が破れてしまい、血腫と呼ばれる血液の塊が脳細胞を破壊する病気です。出血した部位によっては、脳出血やくも膜下出血に分類されることもあります。
一方、虚血性脳血管疾患とは、脳の血管が詰まってしまうことで充分な血液が行き届かず、必要な酸素や栄養が不足する病気です。脳に血液が詰まる代表的な病気として、脳梗塞や一過性脳虚血発作が挙げられます。
一過性脳虚血発作は、一時的に脳の血管が詰まるだけのため、時間が経つと自然に解消します。しかしその後、血管が完全に詰まってしまう脳梗塞が発症する恐れがあり、注意が必要です。
突然死のリスクを最小限に抑えるための対策!
突然死が起きる病気は多くあり、どれも発症する前兆の症状を見つけることは非常に難しいです。突然死のリスクを抑えるためにも、日頃から対策することが大切です。ここからは突然死のリスクを最小限にする方法を3つ紹介するので、ぜひ実践してみてください。
生活習リズムを整える
生活リズムを整えることで、突然死のリスクを最小限に抑えることが可能です。日頃から栄養バランスを考えた食事や充分な睡眠、適度な運動を心掛けましょう。
そのほか、タバコの煙に含まれるニコチンには、血圧の上昇や動脈硬化を促進させる効果があるため、喫煙本数を減らすことも効果的です。生活習慣病の診断を受けている場合は、医師の指導に従い、症状を改善するようにしましょう。
ストレスを溜め込まない
ストレスの溜め込みは、突然死を招く心臓病の原因になります。しかし、大きなストレスが一度溜まってしまうと、なかなか解消することはできません。そのため、日常的にストレスを解消することを心掛けましょう。
ストレスを日常的に解消する方法として、1日1時間は自分の時間を作ることや適度に運動することが挙げられます。突然死のリスクを最小限に抑えるためにも、自分だけのストレス解消方法を見つけることが大切です。
定期診断や健康診断を受ける
動脈硬化が進行すると、脳梗塞や心筋梗塞が発症する原因になります。定期診断や健康診断受け、動脈硬化の進行度を把握することを心掛けてください。
定期診断や健康診断を受けることで、生活習慣病の予防や早期発見にもつながります。さらに潜在性疾患を発見することもできるため、定期診断や健康診断はしっかりと受けるようにしましょう。
肥満を解消する
肥満の中でも、とくに内蔵脂肪型肥満は解消する必要があります。なぜなら、内蔵脂肪型肥満を解消できると、糖尿病や高血圧など、動脈硬化の危険がある病気の改善に役立つからです。
内蔵脂肪型肥満の方は、ウエストのあたりが太くなっているという特徴があります。心当たりがある方は、食生活の改善や適度の運動を日常的に意識するようにしてください。
突然倒れたときAEDはどう役に立つの?
心臓が止まるような事故は、時間の経過と共に救命の可能性が低下します。しかし、AEDを使用することで、救命できる可能性が2倍ほど上がります。よって突然人が倒れたときは、救急車が到着するのを待つのではなく、AEDを使用することが大切です。
日本では、119番の通報があってから現場に到着するまで、約9分はかかるといわれています。少しでも救命率を上げるためにも、突然人が倒れたときは、AEDを使用できるようにしておくといいですよ。
突然死が起きてしまう病気は多くあるため、絶対的に防ぐことは難しいです。したがって生活リズムの解消や定期診断を受けるなど、日常的に突然死のリスクを抑える努力をすることが大切です。また突然死が起きた際、救命できる可能性を上げるためにもAEDでの応急処置が重要になります。突然死を防ぐためにも、AEDをレンタルすることや使用方法を学ぶことも検討しましょう。
