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AED講習会で取れる資格について。インストラクター講習もある

公開日:2021/06/01  最終更新日:2021/06/23


AEDを扱うための講習があることをご存知でしょうか。講習を受けることで初歩的な救命に関する知識を身につけられ、資格として使用することも可能です。医療現場に従事していなくても、緊急の際に的確な対応ができるよう、備えておくことは重要だといえるでしょう。この記事では、どのような資格が取得できるのか、種類や内容について紹介します。

講習会で取れる資格

消防署が主催している救命講習は無料(自治体によっては有料)で手軽に受講でき、3年間有効な認定証を取得できます。ある程度の人数が集まった場合は出張してくれることもあるため、地域の消防署に確認してみましょう。

救命技能認定証

3時間の普通救命講義を受けます。心肺蘇生や自動体外式除細動器(AED)の使い方、止血方法、窒息の手当などについて学ぶようです。人形を使用して心肺蘇生のプロセスを学び、人工呼吸のコツ、心臓マッサージのための胸骨圧迫の方法などを教えてもらいます。AEDに関しても講義を聞いた後に実習を行い、心肺蘇生を行いながらAEDを使う練習を重ねるようです。

上級救命技能検定証

傷病者管理や小児・乳児の心肺蘇生、外傷の応急手当、搬送法などを8時間にわたって学びます。三角巾を使って腕や足などを固定する応急処置や、急病者を毛布で包み簡易担架で搬送するプロセスなどを実習形式で学ぶようです。乳児の人形を使って、のどに詰まったものを取り除く応急処置なども行います。最後に筆記テストで簡単な知識の確認があるようです。普通救命講習を受けていなくても受講できます。

AED講習会の種類

厚生労働省の指針に基づき、講習会は受講者の種別によって所要時間が異なります。内容は難しいものではありませんが、命にかかわる作業のため、集中力を保って受講しましょう。

非医療従事者(一般市民)

所要時間180分の受講が奨励されています。心停止の予防を含む救命の連鎖の重要性や、通報することで口頭指導が得られることを学びましょう。成人の心肺蘇生をひとりでする場合の、AEDの取り扱い方や止血法、異物除去法などを実務中心で学びます。

一定の頻度での対応が想定される者

ホテルやゴルフ場、フィットネスクラブなどに従事し、心停止者に対する救急対応が想定される人は、220分の講義を受講することが条件づけられています。一般市民向けの講義に加えて、業務の中でAEDの位置づけについて理解していなければなりません。また、さまざまなシナリオに対応して、適切な心肺蘇生やAEDが実施できることを確認します。

講習を行っている団体は公共では消防署や日本赤十字などがあり、そのほかではNPO法人や日本ACLS協会、AEDの専門店や販売会社などが挙げられるでしょう。

AEDインストラクター講習

AEDの使用に関する講師になるには360分の講習を受ける必要があります。一般市民の倍の時間をかけて、座学形式の講義とAEDを使用した実技指導を受けるのです。講習は3つのパートにわかれています。

講義

オリエンテーションと基本的な心肺蘇生法処置の確認、AEDの知識と基本的原理から成り、2時間の座学でAEDの概念や使用方法、注意事項などを学ぶようです。

実技

効果的なAEDの使用方法で基本の心肺蘇生法を復習し、AEDの使用方法とポケットマスクを使用した人工呼吸法、AED使用法についての指導法を学び、所要時間は3時間程度とされています。

試験

知識の確認を筆記試験で行い、実技試験では実技を評価されます。評価判定に合格した場合には終了証が授与されるようです。

なぜ6時間に及ぶ長い講習が始まったかというと、日本で心肺蘇生法の普及活動を最初に行った河村剛史医学博士の思いが込められているからです。数十年前には日本ではまだAEDの一般使用が認められておらず、心肺蘇生法も普及していませんでした。当時、心肺蘇生を施されなかった結果として帰らぬ人となった場面を目の当たりにした河村氏が、救命救急に対する人々の意識向上を図るために奔走したのです。河村氏の志を受け継いだ人により、現在も普及活動が行われています。

AEDインストラクター講習を受けるには、心肺蘇生法が問題なく実施できることが条件となるようです。当日は動きやすい服装でのぞみ、筆記用具やタオル、ポケットマスクなど忘れ物がないよう確認しましょう。受講料は運営団体により異なりますが、時間とお金をかけることでAEDの指導を行う立場を目指す意義を考えて、しっかりと受講してください。

 

AED自体はとくに講習を受けなくても、音声ガイダンスに従って操作を行えば誰でも使用可能です。ただし、予備知識なしに実際に心停止になった人を目の前にして、冷静に適切な処置をすることは難しいものでしょう。日本では救急車を呼んで到着するまでの時間は約7分かかるといわれており、待っている間に措置するかどうかでそのあとの状態が大きく異なります。自分の家族だけでなく、誰かにとっての大切な家族の一員を助けるためにも、受講してみることをおすすめします。

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