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AEDの最適な設置場所とは?場所決めの際に気をつけたいポイント

公開日:2022/05/15  最終更新日:2022/06/14


AEDは傷病者の身体的な負担を軽減し、救助隊に引き継ぐためにとても重要な医療器具です。しかし、AEDを適当な場所に設置しては、第三者が見つけにくく、AEDが上手く活用できていないかもしれません。そこで今回は、AEDの最適な設置場所や推奨される施設について紹介します。AEDの設置するポイントを押さえて、効果的に利用できるようにしましょう。

AEDの設置に最適な場所とは

まずAED設置は義務なのか

今のところ、AED設置を義務化する法律などはありません。しかし、お客さんや従業員の命を守るために必要なものですから、一般的に人が集まる場所には、AED設置が求められています。

■AED設置が求められる施設

AEDは義務化されていないものの「AED設置を推奨する施設」がいくつかあります。ここでは厚生労働省が決める「AEDの適正配置に関するガイドライン」に基づいて、AED設置の最適な施設について紹介します。以下に該当する施設で導入を行っていない場合は、早急にAEDの導入を行いましょう。

・駅、空港、バスターミナル
・パーキングエリア、道の駅
・スポーツジム、競技場
・デパートやスーパーマーケットなどの大型商業施設
・人口が多い地域の交番、消防署
・観光施設
・葬儀場
・幼稚園~大学などの教育機関
・多くの従業員が在籍する事務所、会社
・飛行機内、長距離列車、旅客船などの輸送機関
・地域のランドマークになる施設
・保育園、こども園
・集合住宅

AED設置場所に求めるもの

AEDに決められた設置場所はないものの、設置場所を工夫することで、より効果的にAEDを使用することが出来ます。AEDの設置場所に求められる条件とは、一体どのようなものなのでしょうか。この見出しで解説します。

■5分以内に救助できるような設置を

以前のAEDはビルの中に一台、もしくはエントランスにあれば良いとされていました。しかし、そのような設置をしていると高層ビルや、大きな商業施設の場合、AEDを取りに行くのにとても時間がかかってしまいます。AEDの設置基準は、心停止の傷病者を発見してから5分以内に使用できること。

5分以内の距離とは「往復5分以内=直線距離300m以内程度」の距離です。またAED設置には「分かりやすい」「誰でも取りに行ける」などを条件にすると良いでしょう。人目につきにくい場所や、入室に手間がかかるような場所にAEDが設置されていても、救助者が取りに行けなければ、AEDの意味がないからです。また、現在は階をまたいでも、すぐにAEDを使用できるように「エレベーター」や「階段付近」にAEDが設置されるケースが多いです。

定期点検とマップへの登録を忘れない!

AEDを導入したら定期点検は必ず行い、マップの登録を行いましょう。ここからは、定期点検の方法とマップへの登録についてお伝えします。AED補助金制度にも触れているので、導入を考えている方は参考にしてみてください。

定期点検

AEDを正しく設置出来ていても、正常に作動しなければ意味がありません。AEDを設置したら必ず日常点検を行うことが大切です。

・インジケータの確認
現在、ほとんどのAEDにはインジケータといって、取り出さなくても見える位置に正常か異常かが分かるランプが付いています。機種によって点灯する色は違いますが、一般的には「正常=緑・異常=赤」が多いです。日常点検でインジケータを確認し、異常が見られた場合には、取扱説明書を使って点検するか、業者に依頼し修理する必要があります。

・消耗品のチェック
AEDには「電極パッド」「バッテリー」などの消耗品があります。電極パッドは素肌に張り付けて使用するため使いきりです。一度救命を行ったら、必ず新品に取り替えましょう。加えて電極パッドには使用期限があり、切れたものは電気の通りが悪く、効果が発揮されません。期限切れが見つかった場合も、同様に新品と交換してください。さらにバッテリー切れにも注意しましょう。バッテリー切れていない場合でも消費期限があるため、切れていれば交換を行います。

■AEDマップへの登録

AEDを設置したら、AEDマップへの登録をしましょう。AEDマップに登録すると誰でもAEDの位置を検索することができます。救命者が見知らぬ場所にいた場合でも、AEDマップに登録してあれば、迅速に対応することができます。AEDマップへの登録方法は「一般財団法人日本救急医療財団のHP」を確認してください。

■AED導入にあたっての補助金

AEDを導入する場合は、補助金制度が適用される場合があります。AEDの補助金は自治体や諸団体が行っており、団体ごとに制度が違うため、確認が必要です。また、購入だけでなくレンタルでも補助金が適用される場合もあるため、レンタルで安く使用したいという方は確認してみてください。

AEDの補助金の注意点として、施設が限定されている場合があります。ある一定の地域の消防署や商業施設にしか適用されない制度もあるため、申し込む前に要項を確認しておくと良いでしょう。

 

今回は、AEDの設置に推奨されている施設やAED設置の条件、定期点検などについてお伝えしました。AEDは従業員や市民の命を守る重要な医療器具です。AEDの設置すべきポイントを押さえて緊急時に対処できるようにしておきましょう。

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管理人紹介

管理者
はじめまして。私は、40代商社勤めのサラリーマンです。以前、勤め先の社内でAEDの処置が必要な急病人に遭遇したことがあります。しかし当時の私はAEDに対する知見がほとんどなく、設置個所や使用方法などが分からず、急病人を目の前にしながら何もできませんでした。その苦い経験から、以前の私のようなAEDに対する知識があまりない人にもAEDについて広く知ってほしいと思い当サイトを立ち上げました。

当サイトでは、数あるAEDリース・レンタル会社の中から、手厚いサポートを受けられる会社や口コミ、評判の良い会社を厳選して紹介しています。独自に調査した情報をもとに作成していますので、比較・検討の材料にぜひご活用ください。

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