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心停止とは?AEDを使って救命する方法について詳しく解説!

公開日:2023/05/15  最終更新日:2023/05/26


心停止が発生すると、常に供給されるべき酸素や栄養が止まり、脳障害が起こったり、死亡したりするリスクがあります。AEDを使用すると心停止状態を救命できるので覚えておきましょう。この記事では、心停止とはどんな状態か、AEDを使って救命する方法について解説しているので参考にしてください。

命を救うための重要な知識!心停止とは?

心停止とは、心臓が突然停止してしまった状態を指します。心臓が停止すると多くの場合呼吸も止まってしまい、意識を失います。呼びかけたり体を揺すったりしても、ほとんど反応しないのが特徴です。心停止になった人を放置して救命が遅れると、数分以内に死に至ります。その速度は非常に早く、心停止してから1分が経過するごとに10%ずつ生存率が減少していき、10分で生存率は限りなくゼロに等しくなります。

日本では多くの人が心停止で命を落としており、その数は1日で200人、なんと7分に1人が心停止で亡くなっている計算です。したがって、心停止した人を見かけたら、AEDを使った一刻も早い救命措置が必要です。

心停止が起こってしまう原因

心停止の多くは冠動脈の流れが悪くなる「冠動脈疾患」によって引き起こされ、症状は複数見られます。なかにはAEDが有効でないものもあります。ひとつずつ確認していきましょう。

電気刺激が正しく伝わらない

心停止の原因で最も多いのが心室細動とされています。心室細動が起こると、心臓が震えてしまい、ポンプの役割を果たせず、血液を送り出せません。救命にはAED(自動対外式除細動器)が非常に有効です。心臓の筋肉は電気刺激により収縮するため、心臓への電気刺激がうまく伝達できないと、心臓が収縮せず震えた状態になります。

また、脈拍が早くなりすぎる無脈性心室頻拍も心停止の原因です。無脈性心室頻拍が発生すると意識を失い、呼吸も止まります。心室細動や無脈性心室頻拍の救命に非常に有効なのがAEDです。AEDを装着することで心電図を解析し、電気ショックを与えることで一時的に震えてしまった心臓を停止させ、胸骨圧迫することで正常な鼓動に戻します。

電気刺激に反応しない

心臓への電気刺激に反応できないため、心停止が起こるのが心静止と呼ばれる状態です。電気刺激に反応できないので、電気ショックを与えるAEDを使用しても意味がありません。救命には胸骨圧迫や薬による救命方法の選択が必要です。

心停止時に迅速かつ正確にAEDを操作するポイント

心停止が発生した場合、AEDを迅速に使用することが重要です。AEDは音声指示に従い操作することで、心臓の異常なリズムを正常化するための電気ショックを与える装置です。AEDの操作は簡単ですが、ポイントを押さえる必要があるため、基本的な流れと注意点を詳しく解説していきます。

・まず、救急隊への通報を依頼する。
・AEDの電源を入れ、指示に従ってパッドを心臓部位に貼り付ける。
・AEDが心臓の状態を自動で分析した結果、電気ショックが必要と判断した場合、指示に従って電気ショックボタンを押す。
・AEDの指示に従い、胸骨圧迫と人工呼吸を行う。

AEDには小学生から大人対象のパッドと未就学児対象のパッドに分かれているため、適切に選択しましょう。パッドはお互いが触れないように貼付します。AEDは心臓を動かす機会ではなく、止める機会です。よって、電気ショックを与えた後は、鼓動を蘇らせるために胸骨圧迫が必要です。胸骨圧迫は1分につき100回から120回の速さが理想なので覚えておきましょう。

一瞬の判断が命を救う!AEDがないときの対処法

AEDが手元にない場合や、AEDが必要ないと判断した場合は、応急対処法を使い究明を行います。まず、周囲の人に救急隊への通報を依頼しましょう。その後、以下の手順に従って行動します。

胸骨圧迫

AEDを使わない救命方法で最も重要なのが胸骨圧迫です。胸骨の中央に手のひらを重ね、体重をかけて一定のリズムで圧迫します。胸骨を5cmほど、胸の厚みの3分の1沈む深さまで圧迫しましょう。1分につき100回から120回の速さで心臓マッサージを行います。体が小さい乳児などには、胸骨を押し込む深さを変えなければなりません。胸の真ん中を2本の指で押します。

人工呼吸

胸骨圧迫を30回したら人工呼吸を2回実施します。しかし、抵抗がある場合は人工呼吸を無理に行う必要はありません。胸骨圧迫のほうが重要です。人工呼吸をしたら再び胸骨圧迫に戻ります。このサイクルを救急車が到着するまで繰り返します。

まとめ

心停止について、AEDを使って救命する方法について詳しく解説してきました。心停止は命を落とす可能性が高い状態であり、迅速な救命処置が求められます。AEDを使用して電気ショックを与えることで、心臓の異常な震えをいったん停止し、胸骨圧迫により正常な鼓動を取り戻すことにより、心停止の人を救命できます。AEDから音声で指示があるため、少しのポイントを押さえるだけで使用でき簡単です。また、AEDが手元にない場合でも、胸骨圧迫や人工呼吸ができれば救命の可能性が高まります。身近な人の心停止は、いつ起こるかわかりません。正しい知識と適切な対応を覚えておきましょう。

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管理人紹介

管理者
はじめまして。私は、40代商社勤めのサラリーマンです。以前、勤め先の社内でAEDの処置が必要な急病人に遭遇したことがあります。しかし当時の私はAEDに対する知見がほとんどなく、設置個所や使用方法などが分からず、急病人を目の前にしながら何もできませんでした。その苦い経験から、以前の私のようなAEDに対する知識があまりない人にもAEDについて広く知ってほしいと思い当サイトを立ち上げました。

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