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AEDは子どもにも使えるの?大人に使用する時との違いや注意点

公開日:2021/06/01  最終更新日:2021/06/23


突然心停止が起きた際、電気ショックを起こして救命措置に使うAEDですが、小さな子どもにも使えるのでしょうか?何となく危険なイメージがあり、子どもに使うのは躊躇してしまいそうですが、実際には使っても問題ないのか?大人と同じやり方でもよいのか?と思う人もいるでしょう。この記事ではAEDを子どもに使えるのか詳しく紹介します。

AEDは子どもにも使用可能

まず、AEDは1歳未満の子どもにも使用可能です。ただし、子どもに使用する場合は、小児用パッドや小児用モード・小児キーを使って電気ショックを与えなければなりません。すべてのAEDに小児用パッドや小児用モードが付いているわけではありませんが、そのような事態では、成人用のパッドで電気ショックを行っても問題ないとされています。

大人に使用する時との違い

子どもにAEDを使用する時、大人に使用する時と異なる点があります。それは、パッドを貼る位置と使用するモードです。まず、大人に使用する場合は、パッドは右鎖骨下と左脇腹の2ヶ所貼ります。

しかし、子どもは体が小さいので、同じ位置に貼ることはできません。そのため、胸と背中の2ヶ所に貼り付けましょう。また、使用するAEDに小児用パッド・小児用モードが付いている場合は、使用することが推奨されています。以下では、AEDを子どもに使用した時の様子について紹介しましょう。

電気ショックのエネルギーについて

ガイドラインでは、子どもにAEDを使用する際の電気ショックのエネルギーは4J/kgと提案されています。これは大人に使用するエネルギーの約1/3で、小児用パッドや小児用モード・小児キーを使用することで、自動的にエネルギー量を落としているのです。なお大人にAEDを使用する場合は、電気ショックのエネルギー量を調節する必要はありません。

音声ガイダンスに従いパッドを貼る

子どもにAEDを使用する場合は、大人とパッドを貼る位置が異なります。大人が右鎖骨下と左脇腹に貼るのに対し、子どもは胸と背中に貼るのです。小児用パッドに、胸と背中に貼るイラストが付いているため、「パッドを絵の通りに貼ります」というAEDの音声ガイダンスに従って貼るようにしましょう。

AEDを子どもに使う場面

突然の心停止など、AEDを子どもに使わなければならない場面もあります。どのような時にAEDを子どもに使う必要があるのか、解説しましょう。

普段通りの呼吸をしていない時

子どもがぐったりとしていて呼びかけても反応がなく、普段通りに呼吸していない時は、ただちにAEDを使用する必要があります。この「普段通りの呼吸をしていない」とは、どのような状況なのか?というと、心肺停止直後によく見られる「しゃくりあげるような呼吸」です。これは「死線期呼吸」と呼ばれる状態なのですが、このような状況下になったら迷わずAEDを使用してください。

間違えて電気ショックしてしまったら?

AEDを使用するべきかどうか判断がつかず、「本当は必要ないのに、間違えて電気ショックをすることで、相手を殺してしまうのではないか?」といった不安感から、使用を躊躇する人がいます。

しかし、間違えて電気ショック死してしまうことはありません。AEDには心電図を自動で解析する能力があり、本当に通電が必要かどうかはその場で判断してくれます。「必要な人にAEDを使用しなかった」という事態の方が深刻なので、いざという時は怖がらず使用に踏み切ってください。

何歳までが子ども?

一口に「子ども」といっても、何歳までを指すのか?というのは気になりますよね。AEDの使用ガイドラインでは、子どもは6歳までを指します。つまり、小学校入学後は、大人と同じ方法で使用することになるのです。そのため、小学生以上の子にAEDを使用する際は、間違えて小児用パッドや小児用モード・小児キーを使用しないように気をつけましょう。

小児用パッドを使用する際の注意点

AEDで小児用パッドを使用する際は、どのようなことに注意すればよいのでしょうか?成人用と異なるからこそ、気になるポイントについて紹介します。

大人に使用してはいけない

基本的なことですが、小児用パッドは大人に使用してはいけません。小児用パッドを使用できるのは6歳までの未就学児で、通電するエネルギー量も抑えられています。大人の心臓を動かせるほどのエネルギーはないので、小児用パッドは未就学児だけに使用するようにしましょう。

はじめから小児用パッドを付けておいてもよい?

幼稚園・保育園などの教育現場からたまに寄せられる質問ですが、おすすめはできません。もちろん、はじめからAEDに小児用パッドを付けておくことは可能ですが、その状態では「小児にしか使用できないAED」になってしまいます。もともとAEDは小児用パッドがなくても未就学児に使用できる物なので、はじめから小児用パッドを付けておく必要はありません。

貼っている途中で小児用パッドに気づいたら?

これは「未就学児に成人用パッドを貼っている途中で、小児用パッドの存在に気づいた場合、成人用パッドを剥がして小児用パッドに付け替えた方がよいか?」という疑問です。これに関しては賛否両論ありますが、もともとAEDのガイドラインには「小児用パッドがない場合、成人用パッドで代用する」という文言が記載されています。そのため、1秒でも争うような状況下だった場合は、そのまま成人用パッドを使用しましょう。

 

ここまで「AEDは子どもに使えるのか?」「大人に使用する時との違いと注意点」について、解説しました。いざという時は成人用パッドでも代用できるため、小児用パッドにこだわらず1秒でも速くAEDを使用するようにしましょう。そしてAEDはもちろんですが、胸骨圧迫による心肺蘇生や人工呼吸も極めて重要なので、講習会などに参加して一通りマスターしておくことをおすすめします。

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管理人紹介

管理者
はじめまして。私は、40代商社勤めのサラリーマンです。以前、勤め先の社内でAEDの処置が必要な急病人に遭遇したことがあります。しかし当時の私はAEDに対する知見がほとんどなく、設置個所や使用方法などが分からず、急病人を目の前にしながら何もできませんでした。その苦い経験から、以前の私のようなAEDに対する知識があまりない人にもAEDについて広く知ってほしいと思い当サイトを立ち上げました。

当サイトでは、数あるAEDリース・レンタル会社の中から、手厚いサポートを受けられる会社や口コミ、評判の良い会社を厳選して紹介しています。独自に調査した情報をもとに作成していますので、比較・検討の材料にぜひご活用ください。

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